私たちがボランティアで滞在していたのは
ハノイからバスで2時間半ほどの Hai Duong Orphanage
予想を完全に覆してとても寒く 大風邪をひいてしまいました・・・
ここでの生活は 男女数人がひとつの部屋で 寝袋を使って寝る生活
とても寒かったけれど 暖房はもちろん 温かいシャワーもなく
トイレの横に備え付けられた水のシャワー(?)でなんとか・・・
いろいろと その時はとてもツライと思っていたけれど
今 被災地の方々のことを思えば とてもちっぽけなことなのだなと
私たちのボランティアワーク内容は
Teaching Children と Taking care of babies
それぞれ 午前2時間 午後2時間のスケジュール
まだ首の座っていない赤ちゃんから・・・
こんなにかわいい赤ちゃんたちには 今はお父さんもお母さんもいません
順々に自分の腕に抱いては 「どうして・・・」という想いばかり
施設の衛生管理もいいとは言えない状態でした
初日に施設の門をくぐったとたん どどどどどーーっと子どもたちが押し寄せてきて
それはそれは大歓迎を受けたのだけど
同時に 全員の「飴ちょうだい」という必死のジェスチャー 心が痛みました
この施設では 孤児だけでなく
いろいろな障がいを持って生まれた子どもたちともたくさん出会いました
初めは 子どもたちを「教える」と聞いていたのだけど
実際にはそれはとても難しい状況で
とにかくみんなと体を張って全力で遊んだり 塗り絵をしたり折り紙をしたり
首をしめられたり 腕をひきちぎられそうになったり(笑)
それはそれは大変で たった2時間でみんなぐったり でも
「とにかく子どもたちを笑顔にしたかった」私の力なんて不要で
彼らはどんなときも笑顔 いっぱいの元気をくれました
言葉でのコミュニケーションはほとんどできなかったけれど
いつも両手を広げて抱きついてくる彼ら
手が空いていればすぐに 手を合わせたり 手をつないでくる彼女たち
そのひとつひとつに きちんと応えてあげることで
心は通じ合えたように思えます
彼らにとって 私たちボランティアは一時的な人
来ては去り 来ては去り また今も遊んでくれる新しい人を待っていることでしょう
私たちにできることはほんのわずかで 限界がある
そして 根っこにある問題や それを解決していくことの難しさも
今回のボランティアで痛感しました
ただ 私たちの周りには意識せずともある「愛情」の存在さえ
知らずに生きている子どもたちも たくさんたくさんいるかもしれない
だから 彼らにとって短い期間であっても 誰かに思い切り愛されるということは
とても大切なことかもしれません
お別れの日
何かとそばに居た脳性まひを持つ男の子の姿が見えず気になって
施設の中を探していると
誰も通らない階段にひとり うつむいて座っている彼を見つけました
金曜日の午後 親や親戚の居る子どもたちは
週末を家で過ごすため 帰る時間
週末も施設で過ごす彼の 初めて見る寂しい背中に
思わず涙が溢れてしまいました
手に持っていた飴を全部 彼の手に握らせて ぎゅーっと抱きしめたら
彼はやっぱり 優しい笑顔を返してくれました
彼には伝わっていないかもしれないけれど
もう2度と会うことはできないだろうけれど 私は彼のことを愛しています
世界中で私だけであったとしても 彼を愛する人がいる
小さなことだけど とても大切なこと そう思います
たくさんの笑顔と元気をくれた彼ら
彼らの未来が明るいものでありますように・・・ MIHO
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