カナダ生活終了まで あと1ヶ月となりました
仕事はあと25日 1日1日を大切にと できるだけ笑顔で
周りの人たちとの会話を楽しみながら
家に帰るころには瞼が閉じかける状態になるまで頑張って働いています
7ヶ月と 当初の予定より随分短かったけれど
そろそろ自分なりのワーキングホリデー生活を振り返ってみようかなと
バンクーバーで同じようにワーキングホリデーで来ている人たち
バンクーバーが大好きな人たち
いろいろな仕事関係の人たちも読んでくださっているので書きにくいけれど
自分の記録として・・・仕事が決まるまでのお話
最初の頃にも書きましたが 私はエージェントを通さずにカナダに入りました
自分でカナダのサイトからホームスティ先を探し
アメリカから 誰も知り合いの居ないカナダに入ってきました
最初のホームスティ先はサイトに書かれていた雰囲気とはかけ離れた家庭
カナダ到着時の寒くてどんよりの天気と同じように 心の中もどんより
いろいろあって たった1日で逃げ出した形になったのだけど
とんでもないスタートを切りました
その後 前から連絡を取り合っていた別のホームスティの家庭に拾ってもらい
仮の部屋を3ヶ月借りることに
彼らはとても仲良くしてくれましたし 今も連絡を取り合っています
ただ 仮の部屋というだけあって
ドアをあければ目の前に2人が座っているという状態
声も音も丸聞こえ キッチンやバスルームも彼らとの共有ということで
(考えすぎだったのだろうけど)彼らが食事を作っているときに出ていくと
「食べる?」と聞かれていたので もらいに出て行っているようで申し訳なくて
おなかがすいていても トイレに行きたくても
彼らが食事が終わるまで部屋でじっと待っていたり・・・
ここでは書けないようなことも いろいろと難しい問題がありました
きちんとステイ用に整えられた部屋に住んでいる学生たちとは違い
一緒に食事をさせてもらったりお酒を飲んだり そんな日もあったけれど
ほとんどの日は 机も椅子もなく 光の入らない暗い部屋で3ヶ月
パソコンも食事も常にベッドの上で という毎日でした
こんなに美味しくない 楽しくない食事をしたのは人生で初めて・・・と
もちろん毎日他の家を探してもいたのだけれど
なかなか場所・金額などが見合うところがなく・・・
学校には行くつもりがなかったので すぐに仕事を探し始めた私は
カナダのあらゆるサイトを利用して たくさんたくさん履歴書を送りました
足を使って直接持って行ってみたり
そんなに簡単に仕事が決まるとは始めから思っていなかったのだけど
本当に決まらない(笑)
結局はカナダに入って1ヶ月経たないうちに今の仕事が見つかっているので
期間的には短いように感じるのだけど
毎日朝から晩まで仕事を探すということしかしていなかった生活では
それはそれは長く長く感じました
スティ先のファミリーには ドアを開ければ「仕事は決まった?」
「今日はいくつ面接があるの?」「今日の予定は?」と必ず聞かれ・・・
彼らに悪気はもちろんないのだけど
当時の私にとってその言葉たちは グサグサと心に刺さり
何も予定がなくても 冷たい雨の降る中 出かけたりしていました
初めての土地で 寒く 雨だらけの気候
友達も知り合いも居ない状態
仕事の決まらない焦りと周囲からのプレッシャー
そして 寂しくて味気ない食事に暗い部屋
自分で決めて来た道だったけれど
予想をはるかに上回る 自分の経験としては最高の(笑)状態でした
外はしとしとと雨が降る中 暗い部屋で何度泣きながら食事をしたか
自分にとって必要なものや
今まで当たり前だったことがいかに幸せなことだったのかを
たくさんたくさん実感することができました
「自分は今 最大限の努力をしているか」
いつもいつも考えていました
気持ちを掻き立てるために
明るい場所や 大好きなカフェに行っては気合を入れ
人とのつながりを作ろうと ヨガ教室に通ってみたり
とにかく何かしなくては潰れてしまいそうだった私は
ある日は「日本のアマチュアライターだ」と名刺を持ってカフェに乗り込んで
たどたどしい英語で「取材」をさせてもらったり
カナダのアウトドアについて何か書いてみようと
ブリティッシュコロンビア大学のアウトドアクラブにメールして
取材を申し込んでみたり
Craigslist(こちらでは有名なコミュニケーションサイト)
でアウトドア好きさんを探してみたり
(雨の時期なので 何もできなかったけれど・・・)
そしてある日はふと急に思い当たることがあり
日本の とある企業の社長さんへ向けて
御社のためにどこへでも行きます 報酬は要りません
うんぬんかんぬん・・・なんて 無謀なメールを送ったことも・・・(笑)
結局それで何かが動くということはなかったのだけど
後日 ある社員の方からのメールで
私のメールが全社に流れ 女性社員が元気づけられている・・・
と とても嬉しいご報告をいただいたこともありました
自分としては もうがむしゃらで
ただただ単純に「何か成し遂げたい」という気持ちから動いたこと
それゆえに 薄っぺらいものだとわかってはいたし
結果 物事が大きく動きはなかったけれど
あのとき行動に移せたことは今の自分にとって小さな自信になっていると感じます
バンクーバーには日本食に関わる仕事が山ほどあります
ワーキングホリデーで来る人たちの多くはきっと
そこでは働きたくないと思うはず 海外に来たのに・・・と
私も例に漏れず そうでした
とにかく日本食レストランを避けて避けて・・・
それでもあの辛い1ヶ月は心が折れかけて 何度か電話をかけたこともあります
お金が尽きてここから去らなくてはならない状態にはなりたくないと・・・
面接の日程が決まっては 「まだ諦めたくない」と思い直し
失礼ながら面接を断ったり
そして 今の仕事が決まる直前 完全に心が折れかけていたとき
初めてきちんと面接を受けた日本食レストラン
即採用となり いろいろと思うところはあったのだけど
日本食レストランであろうと 英語に接する機会はいくらでもあるし
次を探しながらでもとにかく頑張ろうと・・・
料理も習いたかった私は調理場と接客両方をさせてもらえることになり
私の写真で新しいメニュー表を作ろう と提案していただいたり・・・
そのままそこで働いていたとしても
私にとって いい経験となっていたかもしれません
そこで働く数日前には
メモとペンとカメラを持ってお店にひとりで食事に行ってみました
初日から「使える人材」になってやる!と意気込んで・・・
カウンターに座り 接客で使われている英語を聞いてはメモし
メニュー表を暗記しながら食べ 飲み
最終的にはひとり いい気分になってましたけどね~・・・(笑)
働くからには 全力で働きたかったし 誰にも負けたくなかったし
さぁ ここでとにかく頑張るぞ! と気合いを入れていた矢先
数日前にメールを送っていた今の会社のシェフから
面接の連絡が届いたのです
カナダの企業 やってみたかった 料理を作る仕事・・・
日本食レストランの人たちとはほんの少ししか関わる期間はなかったのだけど
みんなとても好意的に接してくれていました
でも 仕方がないですね 働けなくなった旨を伝えに行った日は
もう目も合わせてくれない人もいました
もちろん私の身勝手なので それは仕方がないのだけど
とても寂しいものを感じて
もう2度と会うことはないのだけど それでも心の弱い私
1日中凹んでいましたね(笑)
こうしていろいろなことがありながら 今の仕事に辿りついたのです
カナダに来て1ヶ月の間に 本当にいろいろなことがありました
弱い私の心はボロボロだったけれど
今振り返ると とてもいい経験でした
2度としたくないけれど 2度とできないだろう経験
もっともっと比べ物にならないほど辛い経験をしている人は
世の中に山ほどいます
私なんて そんな人たちの足元にも及ばない
そんなことはわかっているけれど
人と比べるのでなく 自分のレベルの中での自分との戦いだから・・・
思ったようには物事は進まない でも
その環境 状況の中で ベストを尽くすこと
可能性を信じて挑戦してみることで プラスに物事が動くかもしれない
そう思って進んでいくべきなのだと感じました
たった1ヶ月のことをちょろっと書こうと思っただけだったのに・・・
長くなりました(笑)
私は運良くカナダの企業で働くことができたけれど
海外でたくさんの人が避けている(私も避けてきた) 日本人と関わること
日系の会社で働くことが悪いとは 今はまったく思いません
海外に居る日本人の中にも当然
意欲をかきたててくれるような素敵な人がたくさん居るし
どんな環境に居ようとも 自分次第で可能性は無限大だと
今は思うから
母はいつもメールで
「どうしてそんなに辛い思いをするの?もう十分・・・」と言っていました
私もわざわざ辛い思いをしていたわけでもありません
辞めようと思えば すぐ日本に帰ることもできたし ただの意地(笑)
できればもちろん辛い思いはしたくないけれど
辛い思いはそれだけ大きな財産を与えてくれると思うのです
だから私はやっぱりこれからももう少し 進んで辛い道を選びたい
仕事が決まるまで のお話でした
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